マイクロファインバブルの利用による
切削・研削での効果の測定
マイクロファインバブル効果による成果目標
I.クーラント液の悪臭の低減
①嫌気性細菌の不活化
②ミキシング効果
II.工具寿命の延長
①放熱の促進
②潤滑効果
③研削においては目詰まりの低減
III.加工効率の向上
①放熱の促進
②潤滑効果
③加工の安定性
ファインバブル効果検証
総括
【①クーラント液の汚れによる悪臭の低減】
臭度
FB 効果で数値が減少する。(嗅覚も同様)
※濁度 色度は時間経過と共に上昇の傾向にある。
★★★臭いの強さの低減に効果がある
22.5%DOUN
※1月~8月(5ヶ月間):ファインバブル効果で、夏場でも臭度の上昇を抑制している。
【②工具寿命】
工具の焼き付き程度が減少しており、工具寿命が延長される。
【③ 《 切削効率 》 《 加工品質 》 《 加工精度 》】
《切削効率》 電流値を比較検証 ファインバブル効果で: 0.78% DOWN
★★《加工品質》 ピンゲージ挿入検査: ファインバブル効果で 不良率低下 6.8 0
★《加工品質》 面粗度 を比較検証 Ra/Ry ファインバブル効果で 数値低減される。
《加工品質》 加工精度 直角度 ) *三次元測定 ファインバブル効果は 不明 。
効果(私見)
- 熱放散効果
1CC 中に約 1 億 5,000 万個のナノバブルがドリルなどの刃先の熱を放散している。 - 嫌気性細菌の不活化効果
液中の酸素がナノバブルとなり、嫌気性細菌に接触して、不活化している。 - 潤滑性の向上
ナノバブルがワークと刃の隙間に入り込み、潤滑性を向上させている。 - 乳化の維持
キャビテーション時にラインミキサーの効果を発揮している。 - 配管内のスケールの除去
ナノバブルやマイクロバブルが管内面のスケールを除去している。 - クーラント槽の汚れ
大きな汚れにはマイクロバブルが、小さな汚れにはナノバブルが付着する。