農林園芸
イチゴやトマトの水遣りに
マイクロバブルは1990年代に広島で牡蠣が赤潮により酸欠状態になった時に、マイクロバブルを海水中で発生させ、全滅から救ったことで知られています。その時に、牡蠣が生育期間も短縮されたということ(当時は2年間かかっていたのが、1年で生育した)で、マイクロバブルの新たな効果が注目されました。また、同時に雑菌の減少効果も注目されてきています。
このようにマイクロバブルは生き物に対して何らかの活性化作用があると考えられています。
詳しい研究は大学や専門機関で実施されていますが、今まではマイクロバブルを水耕栽培や露地栽培などの栽培現場で発生させることに苦労をしていました。
しかし、当社のマイクロバブルなら給水装置に取り付けるだけで簡単にマイクロバブルやナノバブルを活用することができます。
現在でも既にイチゴなどで成功されている農家もあるようですが、企業機密として(確かにライバルの農家には教えたくないことでしょうが)、細かな利用方法がオープンになっていないのが現状です。当社としてはもう少しオープンにして、今後は、イチゴやトマトの栽培、植物工場での野菜栽培、洗浄、運搬などでマイクロバブルやナノバブルの活用を進めていきたいと考えています。
- イチゴやトマト栽培での利用方法
- 水道水や井戸水から水遣りしている場合は水道の蛇口やポンプの出口にマイクロバブルを取り付けるだけです。
- 田圃など川の水から水中ポンプで給水している場合も、給水ポンプの圧力が0.1MPa以上で、
揚程が10m以上のポンプであれば、ポンプの吐水口部に当社製品を取り付けるだけです。 - 散水ホースの先にマイクロバブルを取り付けてもOKです。
- 利用上の注意点
- 植物栽培のように、新鮮な水を補給したり、循環させるとしても空気に触れた水を循環させている場合は良いのですが、マイクロバブル化していると水中の溶存酸素がどんどんマイクロバブル化して溶存酸素が減少してしまう危険があります。
- その場合は空気や酸素を混入する必要があります。また、炭酸ガスを混入する必要があるかもしれません。
- 当社製品では他にもオゾン水や水素ガス、窒素ガスなども簡単に混入することも可能です。
- 当社でも、明治大学農学部の玉置先生の所で当社マイクロバブルを利用した「ほうれん草」栽培のテストをしていただきました。
この結果としては、マイクロナノバブルを循環させ始めた当初は根が大きく伸びて、良い結果を期待したのですが、徐々に値が短くなり、葉のサイズもそれほどの優位さはなくなってしまいました。やはり、途中でいじめたりしないと、植物は良い環境の中で、自分なりの成長しかしなくなるのかなと感じました。 - 現在、栃木県の生花農園でも20本以上のマイクロバブルをご利用いただいて、それなりの成果が出ているようです。いつか見学させていただき、意見交換させていただこうと思っています。
- また、つくばでは人参に利用していただいています。