水産業
養殖、運送、鮮度保持
マイクロバブルは1990年代に広島で牡蠣が赤潮により酸欠状態になった時に、マイクロバブルを海水中で発生させ、全滅から救ったことで知られています。その時に、牡蠣が生育期間も短縮されたということ(1960年代は1年だったのが、当時は2年間かかっていた。それが再び1年で生育した)で、マイクロバブルの新たな効果が注目されました。また、同時に雑菌の減少効果も注目されてきています。
(マイクロバブルの殺菌効果については、オゾンナノバブル水を使った実験になりますが、既に東京医科歯科大学での歯周病の減少や東北での牡蠣の殺菌効果などが報道されています。
詳しくは株式会社REO研究所のホームページなどをご覧ください。)
このようにマイクロバブルは生き物に対して何らかの活性化作用があると考えられています。
当社ではベトナムでエビの養殖にチャレンジ中です。
当社ではVietWater2017という展示会に東京都中小企業振興公社のご支援の下、参加してきました。
そこで、マイクロバブルによるエビの養殖がすでにベトナムでも実施され、それなりの成果が上がっているようでした。
しかし、それならなぜ普及しないのかと疑問に思い、色々と調査した結果、実際にはマイクロバブルが発生していない製品を販売していたり、コストがめちゃくちゃ高かったり、メンテナンスが必要な製品が多くあることがわかりました。
そこで、シンプルでコストも安く(何が適正か?)、メンテナンスのあまり要らない当社製品を現場に適応できるようにすれば、ベトナムのエビ養殖に貢献できるのではないかと考えました。
そこで、現在は最適なパートナーを探して、方向性のあった方々と少しずつ協業し始めたところです。
協業をご希望の企業様がありましたら、お声がけください。
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1.ベトナムの養殖池
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2.ベトナムの設置風景
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3.ベトナムでの実際
ただし、その中で以下のことに気が付きました。(まだまだ、素人ですね。)
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養殖での利用上の注意点
養殖でもマイクロバブルの効果はありますが、注意しなければならない点があります
当社の製品は水の中に2%含まれている空気をマイクロバブル化します。
そのマイクロバブルは下図のグラフのように約50μ以下のマイクロバブルが主体ですが、50μよりも大きなマイクロバブルになっている空気もあります。50μよりも大きなマイクロバブルは上昇して消滅します。
そうなると、空気に約20%含まれている酸素の部分(酸素マイクロバブルと呼べるかもしれませんが、酸素だけでなく空気に含まれている窒素も混合したマイクロバブルかもしれません。)も減少すると考えられます。
そのため、DO計で計測すると溶存酸素は少なくなっています。(約4.7前後)
そのため、当社製品を使う場合は専用アダプターで当社製品の手前で空気を混入させてやる必要があります。基本的には自吸式ではなく、加圧が必要です。(コンプレッサーなどが必要)植物栽培では常にマイクロバブルやナノバブルによる溶存酸素を供給していると、生育環境が良すぎて、ゆとりが生まれ、生育が緩やかになり、植物自体には栄養分は溜めますが、外見は成長が滞っているようになります。
そのため、毎日植物と付き合っているプロの篤農家は時々、生育環境を悪化させて、実に甘みを増やさせたり、外見を大きくさせたりの工夫をしています。そのため、植物ではマイクロバブルやナノバブルを利用しても、新鮮な水を常に補給したり、循環させるとしても空気に触れた水を循環させていれば、それなりに効果があるようです。
しかし、養殖では水中で水を循環させてマイクロバブルやナノバブル化させていると、水中の溶存酸素がどんどんマイクロバブル化して溶存酸素が減少してしまう危険があります。そこで、養殖の場合はDOが下がらないような工夫をしていれば、当社製品を利用しても、
- 水道水や井戸水から水遣りしている場合は水道の蛇口や井戸ポンプの出口に
マイクロバブルを取り付けるだけです。 - 川の水から水中ポンプで給水している場合も給水ポンプの圧力が0.1MPaあれば、
ポンプの吐水口にマイクロバブルを取り付けるだけです。 - 散水ホースの先にマイクロバブルを取り付けてもOKです。
- 水道水や井戸水から水遣りしている場合は水道の蛇口や井戸ポンプの出口に
- 東京と奈良で金魚へのマイクロバブル効果の実験中です。
効果が出てきましたら、お客様の許容範囲内に限定されますが、改めてご報告します。- 現在の経過では、マイクロバブルを利用することで、水中のアンモニアが、減少し、
しかも亜硝酸にならずに直接硝酸になったという報告をいただいています。
- 現在の経過では、マイクロバブルを利用することで、水中のアンモニアが、減少し、