マイクロバブルの用語解説
(定量的表現と定性的表現)
日本発の技術として、これからさらに研究が進んでいくマイクロバブルに関する用語について整理します。
- マイクロバブルとは定量的に表現すれば1~999μのミクロン(マイクロ)サイズの泡のことです。
- 液中で発生したマイクロナノバブルの内、約50μより大きなマイクロバブルは数分で消滅してしまいます。
- 一方、約50μ以下のマイクロバブルやナノバブルは水圧によって100nm前後のナノバブルへと縮小していきます。
- 当社の装置でもマイクロバブル(1ml中約3,000個)と同時にナノバブル(1ml中に約1.5億個)が測定されています。
- 100nm前後に収縮したナノバブルは特殊な性質を持っており、液中のナノバブルは徐々に圧壊して消滅していくものと、長時間そのまま液中に滞留し続けるもの、という2つの性質を持っています。
- 現在、日本が主導してISO化を推進していますが、ISOではこの不思議な泡を定量的表現ではなく、定性的表現を使用して、100μ以下のバブルを網羅的に『ファインバブル』と表現しています。
- 科学的には定量的表現にするべきですが、科学的に未解明な性質を表すには定性的表現も必要かもしれません。
- そして、ISOの定義とは異なりますが、ナノバブルの中でも長時間液中に滞留する特徴を持った100nm前後のナノバブルを『ウルトラファインバブル』とするのがわかりやすいと思います。
- さらに、約50μmから500nmくらいの特殊な性質を持っているバブルを『マイクロファインバブル』と呼びたいと思います。
- 以上のように、現在はマイクロサイズとナノサイズのバブルについて、定量的表現と定性的表現が使われています。
注1. | ウルトラファインバブルが液中に滞留している時間やサイズは液体や溶存気体の種類によって変わってきます。 |
注2. | ウルトラファインバブル=ナノバブルではなく、長時間液中に滞留するナノバブルをウルトラファインバブルとした方が良い。 |